数駅乗り継ぎ、最後は無人駅で降りました。
乗っていた人はだいたいが日常の足として使っている方ばっかりだったので、あたりまえですが風景を食い入るようにみつめるでもなく、手持ち無沙汰な感じで、時間が流れていっていました。
私は、日常の交通手段として電車を利用することがほとんどありません。
たまに使うのも、最近はもっぱら新幹線で、いわゆるローカル線、まして普通電車になんて乗りません。
だから、目に飛び込むものすべてが新鮮でした。
飛行機、新幹線、最近ではリニア新幹線なども話題になるなど、より遠くへ、より早くが世間のニーズです。
私も沖縄から、北海道まで、全国の津々浦々まで足を運び、なんとなく日本を知ったような気分になっているのも、交通の進歩によるところが大きいので、その恩恵は、はかりしれません。
今回、もちろん移動のために使っているのですが、必要に迫られて乗ったわけではなく、ほんとに自分の時間を過ごす、ある意味旅として使ってみました。
自分をそういうところにおいてみると、カタンカタンと少し騒がしい音、ゆったり流れる時間、そして窓越しに見える風景が新鮮で、自分の中の脳みそをグリグリえぐるというか、いろいろな刺激を受けることができました。
おそらく、ローカル電車を日常の足としてしか使っていない人にとっては、何の変哲もない日常ですが、異邦人にとってみれば、それはもう驚きや刺激のの連続です。
片道510円の旅でしたが、自分にとってはとても楽しい旅になりました。
普段の時間軸とずらして、非日常を体験するってことはありだなぁと思いました。