令和の土建屋 | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。



私は、土建屋の二代目です。

私は物心ついた頃から、工務店の跡継ぎになることはなんとなく意識していました。

大学ではスキーを続けるため、一般的に言われるところの工学部建築学科とか土木学科を選択しませんでした。

ちょうどそのころ、地元で全国植樹祭が開かれ、『自然』と『人』のが関わりについて考えるようになりました。

今でも自分の中では整理がついていないのですが、土建業というのは、自然にインパクトを与える仕事だというふうに思っています。

土建業と環境の調和についていろいろとかんがえを巡らせますが、その答をみいだすことはできていませんでした。

一番自然に調和する土建屋ってなんだろう…
そんなことを考えた時に、ログハウスがあることを知り、ログビルダーになりたいと思いました。

ログハウスの書籍を読みあさり、その精神を学びたいと思い、大学卒業後、その権威でもあるアランマッキーのお弟子さんであるマイルスポーターをカナダに訪ねログビルディングの基礎を学ばさせていただきましたが、今現在、その学びを実務として活かすには至っておりません。

しかし、今でも、土建業として自然にインパクトを少なくしながらその両立を図るにはどうすべきなのかということを考えます。

同時に、土建業の先というのを考えます。

田中角栄元総理が日本改造計画をうちだし、公共事業をつうじて、道路網や上下水道などのインフラをくまなく日本中に張り巡らせることによって田舎にいながらにして、衛生的で、利便的な生活を享受することができました。

同時に、公共事業を通じて、財源を分配することができ、日本は一億総中流社会を、実現することができました。

今、少子高齢化、過疎化という構造的な問題を抱えるようになり、これまでのモデルでは立ちいかなくなる状況を迎えつつあります。

しかし、地方は依然として田中角栄先生の列島改造論に変わる新しい戦略を、見いだすことはできていません。

令和の時代を迎え、気候変動などの世界規模での問題を抱えるようになった今、地方もインフラ整備一辺倒から、それをどう活かし、次の社会をどうつくっていくのか…

それが求められます。

私自身は農業と観光にその解があると考えていますが、その模範にはまだなり得ていません。

そのモデルを自分達の手で作り上げていきたい…

それが、今の私の願いです。