通学中の子どもたち、保護者が殺傷されるという痛ましい事件がおきてしまいました。
私も小学生の子供をもつ親として、本当に憤りを感じずにはいられません。
事件後、先生方が、子どもたちの通学の見守りをするようになったと子供たちに聞きました。
おそらく、全国の小学校で、そういう対応をしていることを思うと、今回の事件が社会的に大きな負担を強いられていることに本当に申し訳なく思います。
実際、この見守り活動がどれだけの社会的な抑止につながるかはわかりませんが、子どもたちの精神的な負担が少し和らいで、学校へいく恐怖感が軽減されているとするなら、意味のあることだろうとも思います。
しかし、このようなことをずっと続けていくのが望ましいとも私は思ってはいません。
今多くの学校で、校門が閉じられ鍵がかけられるようになりました。
確か、大阪の小学校での殺傷事件がきっかけだったと思います。
それ以降、地域に開かれるべき学校が、だんだんと隔離されるようになってきてしまいました。
誰でもが自由に入ることが望ましいとはいえないとも思いますが、あの門扉があって、鍵をかけてしまうあの日常は、子どもたちと地域との距離をどんどんと遠ざけてしまっています。
私たちができることは、地域コミュニティーをより強固にし、地域の人に普段から声をかけ、地域から孤立してしまいそうな人を、そうならないよう地域に引きずり出して、普段から声がかけられる日常をつくりだすことです。
今朝の朝刊にも、犯人の日常が浮き彫りになってきました。
記事によると、地域との接触を断ち、ある意味ひきこもっていたようでもあります。
もし、もっと地域でのコミュニケーションが活発に行われ、普段から、人のつきあいができていたとするなら、こんな事件はおこらなかったかもしれません。
事件に至る社会の根本をとらえ、私たちにもできることをして、そういう犯罪の温床を断ち切っていくことが、一見遠回りなようで、もっとも効果の高い抑止方法ではないかと思います。
今日から、今から、周りにあいさつをし、声をかけていきたいと思います。