出初式は無意味か? | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

 

 
今日は但馬内の各所で出初式があったそうです。
我が町もそうでして、本日出席してまいりました。
 
入学式、卒業式、世の中いろいろな式典があるけれど、おそらく参加者のコミットメントがもっとも低い式典の一つかも…。
 
一つ一つの所作のたびに、漏れてくるため息や愚痴の数々。
指揮者の支持で、起立と着席をひたすら繰り返します。
 
主催者あいさつも、来賓祝辞も、まあだいたいが同じパターンです。
 
 
消防団という組織や活動そのものの意義は、みんなそれぞれに感じているはず。私も防災の最前線であるということは理解しています。
だけど、こういう形式的なことは苦手な人多いのは紛れもない事実。
 
正直、私もその一人です。
時間だけが無意味に流れそうになったけれど、どうにかその意義について納得しようと考えてみました。
 
消防団に所属するのはその人の意思で強制力は実際にはあまりありません。うちの村でも入らかった方も大勢います。
消防活動は共助。一人ではどうすることもできない災害に対して、地域でカバーするということ。
 
自分のところを他人にも協力して守ってもらう代わりに、自分達も役務を提供する…
そういうものだと理解しています。
 
 
世の中、だいたいのことは金で解決できるようになってきたけど、どうにもならないことがあります。
自治体には消防組織や救急組織があり、そのかたがたは24時間365日体制を整え、専門の教育を受けた人たちで、最終的にはそこが担いをしてくれるのだろうと思います。
しかし、そういう組織だけでは、生命や財産の一刻を争うには、時間的に無理な場合もあるし、山火事などの大規模な災害になれば、マンパワーも足りません。
 
だから、行政は、民間のいわゆるそれをなりわいとしていない人も組織化し、有事に備えているのだということだろうと思います。
 
組織として、地域に網を巡らし、何百人の人員や機材等を機動的に動かしていかねばなりません。
 
一斉の号令で瞬時に右や左に向かせていかなくてはならなりません。
だから、統制や縛りを設け、上からの命令で動ける体制が必要なのだ、出初式とは、それを団員一人一人に認識をさせていための儀礼、それが出初式なのだと思います。
 
かけ声一つで立ったり座ったり実にめんどくさいけれど、そういう統制が何百を一斉に動かすには役に立つ…ということだと思います。
 
何か軍事的な要素を思わせてしまう出初式ですが、韓国などのように、徴兵制がある国があることを考えると、ある意味を統制するために必要な所作なのかもしれませんね。