役所といっしょに仕事をすることが多い私たちですが、この時期前任者が異動などによって変わってしまうところもあります。
新しい担当者は、当然前の仕事の流れなどは把握しきれていないことがあって、前からの流れをよく知っている私たちが知っていることも多くあります。
本来であれば、前任者からの引継ぎを受けるときに、しっかりとまさに『引き継』がなければならないのですが、大にして十分なされていないことがよくあります。
もちろん、そういう不十分なやりとりに、不満を感じることはあるのですが、私自身は、それは当然おこりうることとしてとらえるように心がけています。
そうすれば、自分の中にあるネガティブな感情を抑え込むことができるからです。
公共事業をやっている身としては、顧客は行政の人たちですが、真の顧客は住民の皆さまです。
だから、行政の人たちは、顧客というよりも業務を一緒に遂行していくパートナーです。
私たちが、行政の人たちより優れているは言いませんけど、しかし、前からの流れを知っているという意味ではアドバンテージがあります。
単に批判に終始するのではなく、その問題をいっしょに解決に導こうという気持ちが大事なのだと思うのです。
役所の方とて、感情のある『人』です。
本来は町民一人ひとりに対して平等に接しなければいけません。
罵声を浴びようがなんだろうが、そこは平等性が求められるわけです。
しかし、人間である以上、さまざまな感情を抱きながら仕事をしていっているわけで気持ちよく最大限活躍していただくことが大事なのです。
もっといえば、自分たちの味方につけ、最大限に協力を取り付けることで、自分たちにも有利に働き、それは結局のところ市民への最大限のサービスにつながっていくと思います。