かの有名な安藤忠雄さんが設計した建物で、建築ファンならだれもが知っている人です。
安藤忠雄という名前は日本よりもむしろ海外で有名だと聞いたことがあります。
実際、へんぴなところだけれど、ときどき外国人が安藤建築を人目みようと訪れています。
館内には、木の殿堂を設計のもとになったスケッチなどが展示されています。
かの有名建築家も、最終形が明確に頭の中にイメージできているわけではないのでしょう。
おそらく、おぼろげに頭にうかんできたものを線を引きながらより自分の理想へと近づけて言っているプロセスがその線からみてとれます。
そんなスケッチを見ながら思うことは、アウトプットすることを躊躇してはいけないということです。
こうやってブログなんかを書くのもそうですけど、自分の未熟さをさらけ出すのはとても勇気がいることです。
だから人は、一生懸命自分にないものを得ようと必死になってインプットに努めます。
ですが、どんなに未熟な人であろうとも、それぞれ生きてきた年数分だけの何かを知識や経験を中に閉じこめているはずです。
安藤さんには遠く及ばないですが、あの人だって、最初から生み出すものが完璧であるということはありません。
まずアウトプットし、そしてそれを修正して、修正して、理想に近づける努力をしているのです。
アスリートが100mダッシュを何度も繰り返し、理想の形に近づけるのと同じです。
私たち凡人は、もしかしたら世の中に対して発信するアウトプットの量が不足しているから、賢人に近づいていかないのではないか…
そんなふうに思う今日この頃です。