先日、子どもたちが見ているテレビがたまたま目に入ってきました。
『消えた天才』
番組の中で、かのスポーツ庁長官、鈴木大地さんが高校時代にまったく歯がたたなかった『天才』のところを見入ってしまいました。
ちょっと余談になりますが、鈴木大地さんがソウルオリンピックで金メダルを獲得したのが1988年、高校1年のときです。
私自身は水泳がとても好きだというわけではありませんでしたけど、あの頃、オリンピック中継をずっとみていました。
その中で獲得した金メダルは衝撃的でした。
あの衝撃的な感動と共に、脳裏に焼き付いた『大地』という名前。
実は私の長男は『大地』といいますが、その名前の由来は実は鈴木大地さんから来ています。
さて、本題に戻します。
番組の中で大地さんがまったく歯がたたなかったという『永田竜司』さん。
高校時代にぶっちぎりの強さを見せながら、迎えたソウルオリンピックに日本代表候補にすら選ばれませんでした。
高校卒業後、アメリカに留学し、アメリカ仕込みでウエイトトレーニングに励み体を鍛えまくったのですが、まったく勝てなくなってしまいました。
それは、筋肉がつきすぎてしまい、泳ぐに適したからだから外れてしまったからだと言います。
私がその番組を見ながら、自分の苦い現役時代と重ねてみてしまいました。
私は高校生のときに近畿高校で優勝した経験があります。
大学に入りもっと上を目指したいと取り組んだのが、肉体改造でした。トレーニングに関する専門書を読み漁り、とにかく体を強くしよう…その一心でトレーニングに励ましました。
過去ブログ『才能のないやつは量でカバーする』でも書きましたけど、とにかく上を目指したかった私は、ナショナルチームにも匹敵するぐらいのトレーニングに励みました。
体重も増え、高校卒業時は、58キロぐらいしかありませんでしたが、68キロまで体重を増やすことができました。
ですが、自分が思うような結果も出せずに終わってしまいました。
番組の中でメダリストの松田さんが語ります。
『水泳に必要以外の筋肉がついてしまうと、理想的な動きから離れてしまうことがあります』
私が自分の望む結果を手に入れられなかったのは、もしかしたら、そういうことだったのかもしれません。
競技の世界は結果がすべてです。
誰にも負けない努力をしました…といくら叫んでみたところで、結果が出せなければそれは単なる負け犬の遠吠えでしたかありません。
『努力は裏切らない』
と私は信じています。
しかし、自分が望む結果に対して、その目指すべきゴールに対して正しい努力とそうでない努力というのはやはりあって、本当に必要なことを選択していくこと…それもまたとても重要なことなのです。