エゴというものがあります。
人には誰しも、自分自身がこうありたいという願望があり、それを形にするために努力をするものです。
ですが、それが単に自分自身のためだけなのか、そうではなくより多くの人も巻き込んでいるのかということがとても大事です。
地域の活動をしていると、そういう場面によく出くわします。
もちろん、自分自身が時間や労力を費やしやってきたことが、自分自身のためにならないことは、お人よしで、それが自分自身もメリットを感じられるものでなくてはいけません。
ですが、それを突き詰め過ぎると単に自分のためだけにやっているといことはあるものです。
意識的に、自分がやっていることが他人からみてどう写っているのかということを見るようにして、もし仮にそれをやっているのが、他のひとである場合に、自分がそれを容認できるのか…
そういうふうに見ていきながら、客観性を保つことが必要です。
もちろん、一点突破主義とでもいうのでしょうか、限られた資源をみんなのためだと言って、広く浅くにしてしまうことによって、結局なんの効果ももたらさなかったというのでは意味がないことです。
バラまきと言われる政策は、時にそういう危険をはらんでいます。
みんなに薄く広く効果をもたらそうとして一時的にはメリットを享受したけれど、それ以上の効果を何ももたらさなかったというのでは意味がありません。
ある分野、あるものごとに集中的に投下し、その結果大きなリターンをもたらして、それが他にも波及して全体を底上げしていくというのは、様々な成功のセオリーです。
ですが、その時にも大事なのは、そこだけを見るのではなく、そこからどう広がっていくのかということです。