『住みたい田舎』ランキングで、養父市がランキング1位になったことは皆様もご承知のことと思います。
ランキング上位になっている大きな要因は『子育て・移住サポートセンターを整備し相談体制も充実』にあるようで、その立役者は、田舎ぐらし倶楽部のニシガキさんという方だと私は思っています。
ニシガキさんを知り合ったのは、6年ほどまえです。
今、どの自治体でも空き家対策に取り組んでいますが、移住対策に対するNPO法人をいち早く立ち上げ、当時から着実に成果につなげておられる方でした。
たまたま、ある空き家物件の仲介をすることになり、はじめてニシガキさんにお会いしたのですが、その見識の高さ、行動力と、一瞬にしてファンになってしまい、以後いろいろと教えていただく方でした。
そんなニシガキさんのfacebookで、ニシガキさんの記事に目が留まりました。
子育て・移住サポートセンターを高校生たちにも開放していて、放課後の自習にも活用していて、そんな彼らの中から、国公立大学への合格が決まって、高校生がお礼のあいさつが来たという内容でした。
土日祝祭日も夜7時まで自由に使え、冷暖房完備、Wi-Fi環境整備。
そして何よりそれを無料で利用ができるということ。
実は、私自身も以前から漠然と彼らのサードプレイスということに頭をもたげていたので、そんなことをもうすでに実践し、そしてなお実績をあげられていることにただただ感心するばかりでした。
ニシガキさんはfacebookで続けてこう述べられておられます。
『経費はどこかが負担しなければいけませんが、ここではサポートセンターの全体の経費で市負担です。未来への投資であり、プレゼントですね。人材育成を惜しんだら負けですね。』
この言葉に頭をぶん殴られた思いでした。
私たちは、今どれだけ人材の育成について、考え、行動しているのでしょう。正直私は、そういう視点が欠けていることに自分自身本当に情けない思いになりました。
どの自治体も地方創生で田舎への移住策を一生懸命やっています。
ですが、本当に大事にすべきは、今、ここで生活する彼らが活躍できるようにどれだけのエネルギーを注いでいるかということだと思います。
香美町は、
『子どもたちに夢と未来につなぐまち』を標ぼうしています。
掛け声だけに終わらないよう、町民ひとりひとりの意識と行動が求められます。