昨日書いたブログの続きになります。
地方で、建設業がしぶとく生き残っている術の中に、これからの時代を生き抜くヒントがあるという3つ目の理由についてお話します。
3つ目の理由は
『建設業というのは、実は多くの業種がかけあわさって一つの産業を形成しているということ』
特に、建築業で顕著なのですが、多くの工務店では、自前の職人を使って家を建てている人はそう多くはありません。
仮に大工さんを自社で抱えていても、その方が家を建築するためのすべての部分に携わっているわけではありません。
基礎工事を担う基礎工事業者
木工事を担う大工
水回りを担う設備業者
照明などを担う電気業者
などなど…
あげればきりがないのですが、それぞれの専門性をもった職人をその工事にあわせてかき集め、、そしてプロジェクトを進行していきます。
なので、今日A現場に行っている電気業者は、明日にはB現場で作業をし…、今日C社で作業している設備業者は、明日にはD社の設備をしている…
なんてことは日常茶飯事なのです。
つまり、建設業はプロジェクトに合わせて専門の職人を調達し、そしてプロジェクトを完成していくわけです。
昨日もお伝えしたように、建設業ではそのほとんどが一品もの。
なので、規模や、大きさなどはまるで違うし、材料も異なったりするわけで、都度都度プロジェクトにあわせてそれらを調達しているのです。
これからの時代、社会に対して何が求められるのかということを予測することは相当に難しいです。そしてまた、それぞれの地域で、抱えている課題は異なります。そういったさまざまな課題が山積する中で、
問題を解決するために、今の例のように多様なプレイヤーが連携し、
それぞれが専門性をもちながら、特技を活かして課題解決を行っていくのです。
一つプロジェクトが終われば、離散し、また次の課題があるところへと集結していく…
変幻自在に変化していけばどのような時代が来ようともしなやかに対応ができるというわけです。
どうでしょう?建設業がなぜ地方でしぶとく生き残っているのかの理由の中に生き抜くためのヒントがあると思いませんか?