Izu Trail Journeyに参加している間はひたすらゴールを目指しているわけですが、10時間を超える長丁場、その間ずっとそればかり考え続けているわけではありません。
日常のことを考えたり、走りながらもいろんなことが頭を駆け巡ります。
スタートとゴールが異なることは昨日説明しました。
ゴールである修善寺に車を止め、主催者が手配したシャトルバスに乗って、スタート地点の松崎町を目指します。
トレイルの距離は、71キロあるのですが、車でも、50キロを超える距離で、1.5時間ぐらいかかりました。
で、伊豆半島って、海から急激にそそりたつような山なりになっているんですね。
だから、半島の外側を右に左にグネグネとひたすらバスに乗っていたイメージがあります。
で、山の上は今度はどうかというと、山のてっぺんのほうは比較的なだらかな感じでした。
私たちの地元の山を比較すると、山の頂上はほとんど崖のようにそそり立っている感じなのですが、伊豆の山は上が平で、辺縁になるにしたがって急になるような感じでした。
だから、達磨山付近は、草原になっていて、あまり地元ではみかけない風景に走りながら見とれていました。
さて、ここは富士箱根伊豆国立公園であり、また伊豆ジオパークでもあります。
国立公園にしろ、ジオパークにしろ、その冠が附されるということは、それだけ価値の場所ということに間違いがないのですが、それがつけばOKということでありません。
確かに、世界遺産などをみると、その認定を受けることによって、人が押し寄せるということはあるようですが、それはやはり一時的なものであるし、常にブラッシュアップする努力なくしては、その継続的な発展などできるはずもありません。
そもそも、認定を受けたあと、受ける前と風景ががらっと変わることはありません。
山の色が認定を受けると、変わってしまうということはありません。むしろ、その認定にふさわしい継続的な活動があり、トイレや遊歩道の整備、そしてガイドの質の向上など、人の努力が欠かせないのです。
私が住むハチ北も国定公園であり、ジオパークエリアであります。
地元の人はいい山だいい山だと言いますし、私もそう思いますが、それにふさわしい活動はまだまだ十分とは言えません。
伊豆はすばらしいところでしたが、その景色をみながら、はて私たちのところは、それにふさわしい活動ができているのだろうか…と自身を振り返るいい機会になりました。