スマホ時代の危機管理 | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

台風24号が去り、今度は台風25号が接近しようとしています。

 

集中豪雨、台風、自然災害が多い年です。

 

幸い、24号のときは、大きな被害もなかったのですが、私が住まう香美町を流れる矢田川水系は、下流域で河川氾濫水域を超え、避難勧告が発令されました。


 今年、私が住むところでの最大の豪雨は、7月5日、6日の集中豪雨が一番やばかったです。

 

過去データをしらべてみると、もっとも近くの観測所がある兎和野高原では、先日の24号のときの一日の雨量は157㎜で、先の7月5日、6日よりも1㎜上回っていたんですね。

 

私が個人的に豪雨であるかどうかを判断するのは、家の付近を流れる小川の水位です。7月6日のときは、近所の小川の水があふれて、道路に流れ込み、道が川のようになっていました。

 

今回の24号では、そうはならなかったので、感覚として雨量が多いなという気がしなかったのです。

 

前回のときは、消防団として公民館への待機命令が発令されてそこに詰めていました。今回は自宅待機でした。

 

実は、9月30日は息子の誕生日でした。

家では、妻が御馳走を作り、ケーキを焼いていました。外がそういう状況であったので、飲酒は控えいつでも出れる体制は整えながらも、家族で息子の誕生日のお祝いをしました。

 

おそらく、こんな大変なときになんと不謹慎な…と思われるかもしれません。

 

もし、公民館待機の発令が出たら嫌だなぁと正直おもっていました。

そうならなかったことは幸いでした。


さて、今の時代における災害対策本部の設置について、私の思うところを書きたいと思います。

 

30日の夜、ケイタイの電源をオンにし、いつでも出られる体制は整えていました。

 

そして、1回だけ外に出て、いつも氾濫する場所の見回りをして、LINEで区の役員さんや、消防団の仲間に情報を送りました。

 

 

 

『いつも溢れるところの水位は20センチほど下なのでもうしばらくは大丈夫そうです』


 

前回のような雨でなかったので、伊恵に戻りあとは普通に過ごしました。


こどもにとっては、年に一度の誕生日です。

やはり、その日に祝ってもらうのが一番いいに決まっているからです。

 

 

幸か、不幸か我が家には訳があって今テレビがなく、災害情報は、役場が定期的に流す有線放送と、インターネットから入ってくる情報だけです。

 

外の雨音や、風の音は時折聞こえてくるものの、テレビの災害情報をシャットアウトすると、私には静かな夜に感じました。


実際のところ、『我が身の命』のことだけを考えれば、地元以外の災害情報がどんどん入ってきても、それは単に不安を募らせるばかりです。だから、最低限の災害情報には耳を傾けつつも、できるだけ普段と変わらないように過ごしました。

 

今、私たちは過去とは異なる情報端末を手にしています。

みんなが一同に会さなくても、災害情報を共有することができます。

 

いざというときに動ける体制を整えることができているのであれば、それ以外は変に構えることなく、普通に過ごすことができれば一番いいと私は思うのです。

 

災害対策本部を設置するのはかつては災害情報を共有することであったと思いますが、共有できる仕組みさえできていれば、実際にそこに多くの人が集う必要性ってあるのでしょうか?

 

以前、大雪で災害対策本部が設置されたときに、役場に行ったことがあります。

 

担当職員はひたすらインターネットの画面を注視するばかりで、大した何かをしたわけではありませんでした。

 

今回、近所に住む役場課長は降りしきる雨のなか災害対策本部設置されたから行かねばならないのだと、約40㎞も離れた本庁に出かけていきました。

 

もし、災害の拡大を防ぐために、多くの行動がされているならばそれは必要なことかもしれませんが、ただ情報共有だけが目的になっているのであれば、なんのために集まるのか私にはよく理解ができません。

 

途中、車道が通行止め規制が入り、職員の人も帰るに帰れない状況だったと思います。

 

近隣の職員を集めるならまだしも、遠く離れた職員も招集するのに、道中での事故に遭遇することは、考えられているのでしょうか?

 

 

今は、LINE一本で情報が共有できる時代です。

電波がつながらない、さらなる危機のときならまだしも、このスマホ時代にあった危機管理方法があるのではないかと思うのです。