金沢に行ったときに、どうしてもみておきたい場所がありました。
『兼六園』です。
実は、団体旅行のコースには組み込まれていませんでした。
なので、いつもの通り早起きし、ランニングがてら行くことにしました。
幸い7時からの開園。
朝飯前に、ちょうどいい時間です。
事前勉強もほとんどできていなかったし、ランニング中にも雨が降っていてずぶぬれになっていたので、じっくり見るにはいたらなかったけど、雰囲気だけはつかんできました。
何よりも、無駄な落ち葉はいっさいなく、地面に生えるコケもびっしりとしていて、かなりの労力をかけて、掃除などの手入れがされていることは素人でもわかりました。
ほどよく手入れされた樹々は、やはり日本を代表する庭園の一つなんだろうと思いました。
松やモミジといった代表的な樹々はおそらく何百年とそこにあり続けたのであろうと思います。そして、庭師によって、枝を払ったりしながら今の姿を伝えているのだとしても、そういうものを日本人は大切にし続けてきたのだなぁと思います。
日本の自然美というのは、里山の思想なんですよね。
自然物に触れないというのではなく、そこに寄り添い、共に歩むという思想だと思います。
となれば、山の中に囲まれて生きる私たちはその中に身を置いているのですから、リスペクトしながら、恵みをいただきながら、寄り添う発想が必要なのだなと思いました。