私たちが住む関西エリアのスキー場と、甲信越のスキー場で何が違うか?
と問われると、さまざまなことがあるのですが、もっとも大きな違いは、アフタースキーが充実している…ということだと思います。
学生時代、オール関西の大会は、いつも赤倉高原スキー場でした。
もちろん、大会前にお酒を飲むことはありませんでしたが、大会が終了したら、みんなで赤倉のマチに繰り出して、夜通し飲み明かしたことがなつかしいです。(とはいっても酒に弱くつぶれるばかりでしたが…)
全関西スキー連盟の大会が長らく赤倉高原での開催であったことは、やはりそういうことはあったのだと思います。
近年では、野沢温泉で行っていたようですが、そこもまた夜に飲み歩ける場所がいくつかあるところです。
我がハチ北でもディスコとか、いくつかの飲み屋が存在していた頃もありましたが、それもいつしかなくなってしまい、今はわずかな夜の愉しみは外湯温泉が一カ所といったかたちです。
今、世の中ではナイトタイムエコノミーという言葉があるようでして、いかにして、夜の時間に消費をさせていくのかということを政策として本気で考えています。
上の写真は、私が先日尋ねた海外のマチです。
そのマチの一角は、夜になると、道路が歩行者天国に代わり、道路の左右に、何十というライブハウスがあります。
お客さんは、自分の好みの音楽スタイルのところに足を運び、グラスを傾けながら楽しむことができる場所がたくさんありましあた。
また、歩行者天国では、パフォーマーたちもいて、実に楽しい場所でした。
このマチは70万人ぐらいの人口だということですが、私が知る限りでは、それぐらいの人口のところで、ライブエンターテイメントに力を入れている日本の自治体を知りません。
ライブが隆盛したからそれを政策にしたのか、最初からそれをねらって政策的に誘導したのかの真意はわかりませんが、そのマチへの訪問者がしっかりとお金を使って、経済を盛り上げていくということはやはり大事なことなんだろうと思って帰ってきました。
さて、我が町には、ナイトタイムエコノミーを誘導するだけの人口も有していませんが、宿に帰り、ただテレビを見て過ごすだけでは、寂しい限りです。
そこでハチ北ではいくつかの試みとして、星空観察であったり、蛍鑑賞を実施しています。
もちろん、星やホタルをみるだけでお金が消費されるわけではありませんが、部屋に帰っていつもと変わらないテレビ鑑賞をするのとは異なる楽しみは提供できるようになってきていると思います。
もう一つは、早朝を活かすことです。夜での消費はサッサとあきらめ、逆に夜はゆっくり休んでいただいて、早朝の絶景を楽しんでもらおうとすること…
竹田城の雲海は、もはや全国区の知名度で、私も数回いったことがありますが、絶景もさることながら、こんなに朝早くから人がいることにびっくりしました。
早朝のすばらしい景色は、都会では絶対に提供ができない価値だと思います。
特に田舎であればあるほど、その美しさは際立っていて、やはりこれを消費してもらわない手はないとも思います。
私も、いくつかの試みで、蘓武岳絶景モーニングという朝日と、雲海が楽しめるアクティビティを秋には開催をしています。
まだまだ知名度を得るにはいたっておりませんし、まだまだ工夫のしどころはたくさんあるわけですが、いかに地元で時間を有意義に過ごしていただくかということをこれからも考えて実践することで、少しでもこちらでの滞在時間を増やすための理由づくりに貢献できればと思っているところです。