昨日、お客様からご依頼があって、おうちにお伺いしました。
そこは80を超えるお父様がお一人暮らしをされていたのですが、高齢で、一人ではできないことが増えてきて、家族の助けを必要とするので、娘さんの嫁いだ先のところで、ひきとることに決めたので、ついては、この家を誰かに売ってほしい…。
そういうお話でした。
当初は、娘さんのご夫婦がこちらに越してきて居を構え、お父様を看るということも考えておられたようでしたが、結局こちらを離れるという選択をされたようです。
先日も、うちの近所のイトコが、同じような状況になって、オジオバは地元を離れ、大阪で暮らすことになってしまい、今その家は空き家になった状況になっています。
最近、そのようなお話に頻繁に遭遇することになってしまい、ほんとうに暗澹たる気持ちになってしまいます。
私が住むハチ北も、以前から比べると、民宿の数も減ってきて、かつてのにぎわいを失ってしまっています。
みんなもそれがわかっているけれど、大きな投資に踏み切って新たに何かをするようにはなっていません。一歩が踏み出せないのです。
ふと、諸葛孔明の言葉を思い出しました。
『座して死を待つよりは、出でて活路を見出さん』
みんなわかっています。このままではのたれ死んでしまうことも…。
もちろん、何かにチャレンジしても、成功するとは限りません。
失敗をしたら、やはり奈落の底に突き落とされる可能性もあります。
でも、何もしなければダメになってしまうのであれば、何かにチャレンジしてダメになったほうがまだましです…。
ある一定線を超えれば、もはや、どんなにあがいても取り戻しができなくなります。
もしかしたら、すでにその一線は超えてしまっているかもしれませんが、であればなおさら…。
前に進むしか、ありません。