新卒という概念をなくしたらいいのではないのか | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

大手企業を中心として、青田刈りのようにどんどんと採用が早くなっているという報道が見られます。

 

一方で、入社した社員がいともあっさりとやめてしまう事例も多く聞かれます。

 

中卒、高卒、大卒…

卒業した人に会社に来てもらい、戦力として働いてもらう。

今は、世の中がそういう仕組みで回っているから、半ば脅迫されているがごとく、卒業=就職という概念がつきまとっていると思いますが、どうもそれが世の中をうまく回せていないような気がしてなりません。

 

結婚をたとえに考えるとわかりやすいと思います。

結婚を決めるのには、人それぞれの長さがあって、一途に付き合う場合もあれば、いろいろ友人関係をつくって、その中からこの人はという人を選ぶ場合ももあるでしょう。

 

いろんなパターンがあって、結婚というものがきまっていきます。

最近では離婚をするのも、そんなに抵抗感ない世界になってきてしまっているけど、普通は一旦決まった結婚は、一生貫きとおす覚悟でやっていくわけです。

 

夫婦生活の中には山あり谷あり…危機もあるかもしれないけれど、それでも乗り越えて、一つの形を全うしていくわけで、私は本来仕事に就くということも、そういうものであるべきなのではと思うのです。

 

すぐにやめていく社員も、こんなはずではなかった…というふうに言われるようですが、そもそも、仕事をして数年ですべてがわかるということはないです。

 

20年ぐらいして初めて自分の仕事のことががようやくわかったレベルなんです。

 

まして、自分のやりたかった仕事というのはいったい何なのでしょう…。

できる人は自分の持ち味もその中に織り交ぜながらやっています。

二つ以上の仕事をハイブリッドさせて、自分にしかできな価値に高めていけば、それこそ、もうその人にしかできない仕事になります。

音楽が好きな人が、建築の世界に何かのきっかけで入りこんでしまったとしましょう。

 

普通は、音楽と建築なんて、全然畑違いで、じゃあやめーたってなると思います。

 

だけれど、音を研究して、音楽好きの人が納得いく住宅をつくることもできるかもしれないし、音楽ホールの音響を知り尽くして、そういうところから仕事をもらえるかもしれません。

 

そういえば、私が知っている人で、お菓子の製造販売やっている人が、ご当地ソングを80曲以上、作詞作曲していて、どこのイベントでも引っ張りだこな人を知っています。

 

彼の職業は菓子製造業だけど、好きな音楽をみごとにマーケティングに活用してますよね。

 

だから、世の中、学卒したら、すぐ就職という風潮をやめて、卒業してから、インターンでもいいし、アルバイトでもいいし、いろいろ経験してから、ここって決めたところに一途に働くような形があれば、お互いに不幸にならなくて済むんじゃないかなぁってそんなふうに思いますがみなさんはどう思われますか?