先日、元ハチ北住民のウッキーことウキタくんと、ハチ北の若手ホープ(ってもうそんなに若くないか…)のマサヒロさんと、3人で山談義をしておりました。
ウキタくんは、現在、山歩き専門の旅行会社『山旅人』に勤務しています。
彼は縁があってこの地で生活していたのですが、山がやはり好きなので、仕事としてガイドになることを選択し、今は全国を飛び回っています。
彼が取り扱う旅行商品は、日本中の山々をガイド付で登山するツアーです。けっこうな高単価商品を取り扱っていて、大手旅行会社が企画する山歩きなどのツアーに比べると、少なくとも倍以上の値段がします。
それには理由があって、それは少人数でガイドの方がお客様お一人お一人にじっくりと向き合っているからなのですね。
で、当然そんな旅行商品を取り扱っていますから、お客様の目が厳しいのはもちろんです。
彼は、自分が過ごしたこの但馬にある山々をぜひツアー商品にしたいとのことで、私が但馬のあちこちの山々を歩きまくっているもんだから、いろいろと聞きたいということで情報交換させていただきました。
彼曰く、長野方面のなども人気はあるのですが、最近は、但馬のような里山でのトレッキングにすごく注目が集まっているとのことです。
私自身、けっこう但馬の山には登っているけれど、他の山を知らないから余計にそう思うのかもしれないのですが、やはり『山登り』といえば、富士山や、槍ヶ岳、穂高岳、立山などを思ってしまうので、どうしてもそこから比べると劣っているんじゃないかという思いになってしまいます。
彼は、
『もちろん、そういう山もいいですけど、但馬の山もすばらしい』
と言ってくれるので、そう言われてやっと誇らしく思えてきます。
標高というくくりで比較すれば、高い山、低い山という順位がついてしまいます。
ですが、もちろん山はそれだけで測れるものではありません。
彼曰くは、お客様は現地を知り尽くした人といっしょにすごすことが何よりも楽しみ
だそうで、いかにその地域の自然に親しみ、愛している人がいるのかということが重要になります。
そりゃそうです。その地域のことを一番知っているのはそこに住む人だからです。
ですが、普段生活していると、自分たちのところにどんな宝があるのかということにはなかなか気づくことができません。
こうやって、外の人から教えられることってとっても多いのです。
マサヒロさんにしても、最近の彼は成長著しいのですが、彼も今やろうとしていることは、お客様から教えていただいたことばかりだといいます。
自分が接客しながら、お客様の反応を観たり、声を直接聞いたりして、自分自身のサービスに磨きをかけているわけです。
そう考えると、もうお客様と接点ができたら、言い方は適切ではないかもしれないけど、しっかりとお客様にしがみつき、そこで、自分自身の120%を発揮して、そしてそこからまた気づきや学びを得て、次の機会に活かし…という、その繰り返ししかないのですよね。
せっかくウッキーも期待をもって考えてくれてますので、ぜひ、彼らの期待に応えられるようなことになればなあと思っているところです。