ネットをパラパラとやっていると、次の記事に目がとまってしまいました。
サッカーでは、外国人監督やコーチはもう当たり前のことになってきています。
平昌オリンピックでは、日本選手の活躍は目覚ましいものがありましたが、羽生結弦選手のコーチは確かカナダ人だったし、高木菜那選手など日本スケート界を躍進させたのは、オランダ人コーチでした。
選手こそ日本人ですが、それをサポートするのは、必ずしも日本人ではないということですね。
それぞれの選手はナショナルチームに所属し、ある意味『国家』を背負って戦っているわけですが、内実は、もうグローバルでボーダレスな社会が渦巻いているわけですね。
少しローカルな話題になるわけですが、私が関わっているスキーの世界も実は同じようなことがおきています。
スキーの場合はどういう環境で滑ることができるかということがとても重要です。
球技などのスポーツに比べ、まず雪がないとスキーができないので、エリアが限定されてしまいます。また同じ『雪』という環境があっても、固いアイスバーンと降りたての新雪ではまるで異なっているため、やはり圧倒的に長野以北にはアドバンテージがあります。
なので、特に都会出身の子供たちは、地元以外をベースに活動している人が大勢いますし、私たちの地元ですら、他のエリアにいい環境を求めてスキーをしている状況です。
また、プロでやっておられる専業のコーチを頼って、外部にでかけることも多く、こうなると、出生がその場所というだけで、内実のところは、地元ではそだっていないということはあるわけですね。
実は、私が一番歯がゆく感じるところは、そこのところです。
兵庫県はスキー場は確かにある地域ですが、自前で育てられるシステムが構築できていないのです。
もちろん、その一端は私にもありますが、仕事との両立はそう簡単にいくものではありません。
一つ光明があるとすれば、私のマチに村岡高校があって、T先生やN先生など多くのみなさんのご努力によって、なんとか地元で育成できる環境が整っているところでして、今は岡山、鳥取、京都、大阪など多方面からここ村岡に学びに来てスキーを頑張って続けている生徒が出てきているところです。
メダル獲得に沸くウインター業界ですが、今後は為末さんのコラムにもあるよう、地元でどれだけの人が育てられるかということだと思います。
人が育てることができれば、そこに人は集まりますから地方創生にもつながると思います。