まったく私にとってはホットな記事なのですが、ハチ北内のとある旅館が以前から売りにだされていたのですが、今日買い手がついたとの情報が駆け巡りました。
『いよいよ来たか』
ハチ北の人間にとっては、黒船の襲来といえるかもしれません。
ハチ北は、50年の歴史があって、スキー場開設時に大阪の資本をもった会社がハチ北を開設、現在も経営を担っているわけですが、それ以外の駐車場、宿泊、飲食など、ほとんどを地元の資本のみで経営をしてきました。
昔は、3カ月で、1年食べる分を稼ぐ…と言われるぐらい、よく稼いだ時期もありましたが、バブル崩壊後、スキー産業の急激な落ち込みになかなか対応ができていません。多くのハチ北の民宿経営者は苦戦を強いられていて、その影響はたぶんにあると思いますが、後代に引き継げないところも多く出てくるようになってきました。
その売りに出たところも、後代が直接経営を引き継がなかったため、物件が宙に浮いた状態となってしまったため、売却を決意されたのでした。
私個人としては、気心しれない人が入り込んでくることによる、地域秩序の乱れを懸念してしていたので、なんとかその物件を地元が継続できないものなのかと、私なりにもいろいろとアクションをおこしてみたりもして、最終的に地元が買わないのなら、うちの会社で取得できないだろうか?ともずいぶん悩みましたが、結局決断をすることができませんでした。
そうこうしているうちに、このたび、新たな引き受けてが誕生するということで、またも外部資本が入り込むことになります。
なんとなくイメージなのですが、外部資本が入ることで、地域がもともと持っていたルールなどが適切に運用されなかったりしないだろうか?と性悪説的に考えてしまうのでした。
今回、いろいろ悩みましたが購入することはできませんでした。
いずれにしても、この田舎独特の濃厚な関係が、もしかするとこれをきっかけに大きな変化が起きるかもしれません。
私は、その変化をしっかりととらえながら、よき方向に地域全体がむかっていけるよう考えていかねばなりません。