昔、リッツカールトンに関する書籍や、ビデオなど、それに関するものを片っ端から集め、勉強したことがあります。
で、10年以上まえになりますけど、家族でけっこうなお金をはたいて、大阪のリッツにも泊ったりもしてみました。
『リッツカールトンミスティーク』
という言葉があるようで、リッツカールトンに泊まると、なぜここまで私たちにしてもらえるんだろう?って驚くことが次から次へと出てくるといいます。
そのためのあらゆる工夫がバックヤードでは展開されているわけで、そういう仕組みについては、私も随分と理解は深めているつもりですけど、それはやっぱりつもりであって、自分の身の廻りで十分な展開がされていなければ、それは知らないも同然です。
以前みたビデオで印象的だったのは、当時の総支配人でしたでしょうか、インタビューの中で
『もっとも大事なのはそれを実現する人であり、私はスタッフを心から信頼している』
ゲスト(お客様)は、豪華な内装や客室を求めているのではないということをきっぱりと言われていたことを、改めて思い出しました。
昨日の続きのお話になりますが、ハチ北内のある施設を買収し、外部資本(地元ハチ北の人ではないという意味です)がはいりこんでくることになります。
私自身もいま改めて了見が狭いなぁと反省しているのですが、どんな人が入ってこようとも、私たちが、きちんとやるべきことをやっていれば恐れること自体がナンセンスだということです。
ハチ北は、スキー場の開発を除いては、バブルの頃からほとんどハード的には、まったく進化していません。特に民宿ではリニューアルが進んでいないので、昭和感満載だし、ずいぶんと寂れているのも事実です。
もちろんリニューアルやメンテナンスは随時やっていかないといけないですけど、それ以前に、私たちのお客様に対する満足していただくための取り組みが十分なされているのか…ということをまず第一に反省すべきだと思います。
そういう取り組みをせず、既存のシステムに浸かっているから、利益も出ず、リニューアルもできる投資もできないのです。
ウインターシーズンでさえも、スキーに依存しっぱなしで、スキー以外のアクティビティが20年経ってできたかといったら、ほとんど皆無ですし、食事とかそういったことも全然変わっていない。
まず、そのことをしっかりとできていないのに、外部から新たな参入者が来ていることを危惧するのはおかしいなぁと思うのです。
むしろ、新たな参入者が入り、新たな価値観が入り込むことで、より新しいものを生み出す力にしていく必要があるのではないかと考え改めることにしました。
まだ、新規参入の方にお会いしてもいないので、どんな展開になっていくのか予想もつきません。
しかし、ハチ北が過去から決別し、変化をしていかなければいけないのは事実なのです。
大いにかきまぜていただき、自分たちの沁みついた慢心に風穴をあけていただこうではありませんか…。