私はいつも思っていることがあります。
それは、世の中は常に価値を産み続けていくものだ…
ということです。
有史以来、人類はさまざまなものを産みだし、世の中の人々を幸せに導いてきました。
インフラ、IT、教育、医療…
人はさまざまな困難を克服し、その恩恵の上に私たちの生活はなりたっています。
だから、いつの時代でも、世の中は多くの価値を生み出し続けてきたはずです。
食料を生産したり、あるいは森林を保全、活用したり、川から水を得たり…地方に生きるわたしたちも少なからず何かの価値を自然とともに生み出してきました。
人は偉大です。
それは、神や自然に対して傲慢にふるまってきたということではなくて、純粋に人が生きていること、それだけで価値があるのです。
今、人口減少時代を迎えました。
地方の衰退のことが世の中を駆け巡り、あたかも地方に生きるものには何ら価値を生み出していないかのようにも聞こえます。
ですが、人が生きていることそのものに価値があることは普遍なのです。
あとは、その価値をどう表現していくのか…今直面する課題、そして今後来るべき未来の課題をどう対峙していくのか…
人以外のものはおそらく価値はどんどんと変わるでしょう。
現在なら、貨幣という尺度ができ、高いものやすいもの、そうやって価値をはかるようになっています。
耕作放棄地には価値がない。
空き家には価値がない。
廃校には価値がない。
田舎には価値がない。
まわりの環境の貨幣ではかる尺度だけが変わっているだけだし、時代の変化によってもとめられるものが変わっているだけで、人が生きること…そのものの価値は普遍なのです。
僕たちは、そんな周りの状況に翻弄されるのではなく、ここでしっかりと生きているという価値をしっかりとみつめなければいけません。