S先輩が、ハチ北で以前実施した『ハチ北フェス』のことをいたく褒めて
『ハチ北の若い人は活気があってうらやましいなぁ』
って言われるわけです。
S先輩の住まう地区も、夏まつりとかいろいろなイベントで地区を盛り上げようとがんばっておられるので、私も
『先輩の地区も一生懸命いろいろとイベントやってもりあげておられるじゃないですかー』
って伝えたわけなのですが、先輩の地区と、私たちの地区ではその中身が全然違うとおっしゃるわけです。
フェスを開催したハチ北の若い衆はだいたい旅館経営を自らやっているところが多く、フェスでにぎわいをつくることは、すなわち、宿泊者の増加や、モノの販売の増加とか、最終的には、それが自分のなりわいに貢献できることはどこかに意識をおいています。
一方先輩のところのイベントは、盛り上がればそれでいい、ということで終わっている
というわけです。
私自身、仕事の一部であったり、地区の行事であったり、さまざまな立場で『イベント』には数多く参加していますが、やはりどうやって、金銭的にもうるおいのものにできるか…ということは強く意識してやっていることのほうが多いです。
経済という言葉の語源は、経世済民から来ており、『世を治め人民を救うこと』とされていて、今とは少し違ったニュアンスだったといいます。
しかし、イベントの開催が、地域を治め人民を救うためにやっているとするならば、やはり少しでも、金銭的な潤いがあることは大事だと思います。
実際、イベントには少なからずお金がつきまとっていて、イベントを継続させるためにも、そのイベントから益を生み出していくことは重要です。
例えば、イベントでバザーをやる場合も、100円で、200円の原価がかかるようなものを提供するのではなくて、100円で仕入、200円で売って、余った100円を次の年に回す…そんな運営が必要です。
もちろん、最初から黒字化できるならそれにこしたことはないけれど、スタートアップでやるようなイベントは収支も厳しかったりすることもあるけれど、どうやって経済的なうるおいもつくるかということは常に意識する必要があります。
だから、『経世済民』はやはりイコール『経済』なのだということは意識していきたいものです。