黒田のナガオカさんが、但馬牛に関する書籍を発行していることは以前から聞いていましたが、このたびようやく手にとってみることができました。
私は以前から申し上げているとおり、この地域の地方創生には、農林業と観光、この2つが牽引していくものだと思っています。
とりわけ但馬牛の振興は、そのトップランナーです。
実際に現在私の会社も但馬牛農家のみなさんとの取引によって支えられています。
但馬牛の生産を拡大したいと考える農家の皆さんが規模の拡大、新規参入などをすすめてくれることで、牛舎などの施設建設が盛んにおこなわれています。
私自身、そういった産業を側面で支える立場にあるわけですから、少しでも『但馬牛』のことに理解を深めておきたいと考えたからです。
内容に関しては『照長土井物語』や、ナガオカさんのブログに譲るとして、改めて関係者のみなさんが、但馬牛の未来に向かって努力し続けている姿を垣間見ることができました。
但馬の人は、寡黙な人が多いといいます。実際、多くの人は自分たちがやってきたことをことさらに、自慢するようなことはしないです。
私自身は、先も述べたように、現在多くの但馬牛農家との親交や取引がありますが、普段の牛を飼う姿を拝見はしても、なかなか内情までは理解できていませんでしたが、少しだけそれを理解することができたような気がします。
本文の中に『牛は恩を返すものだ』という言葉が出てきます。
通常、人に対して恩という言葉を使っても牛に対する恩という言葉を使うのは、但馬牛に並々ならぬ愛情を注いで、家族同様に扱ってきたことの裏付けです。
また、それだけ但馬の生活に牛というものが寄り添ってきた証ともいえます。
私たち周辺はただ見守ることしかできませんが、但馬のトップランナーを支えていけるよう今後も歩んでまいりたいと思います。