今、景気動向は指標上は、好景気なのだそうですが、消費が上向かないと報道でもたびたび指摘されています。
そもそも景気という得体のしれないものですから、何をもって知って景気いいなぁとか悪いなぁとかそういうことの比較のしようがないような気もします。
バブル景気のころ、私自身は学生の身分で、行きたい学校に行かせていただき、自分の好きなことに没頭させていただいたことを思うと、ああいうことが好景気ということだとすると、確かに、私自身が子供たちに自由に人生を謳歌させてあげられていないことからすると、消費が上向かない一端はあるのかもしれません。
さて、しつこくて申し訳ないですが、やっぱり村岡ダブルフルマラソンの興奮がどうも頭からこびりついて離れないです。
で、『消費』ということで考えてみたいわけです。
私が参加した『勇者の道120キロ』は、参加料14,000円だったのですが、マラソンを少しかじった人ならわかりますが、驚愕の金額ということになります。
『しんどい思いをするのに、14000円ですか!』
って話になるわけですね。
勇者の道への出場者は、一般申し込みよりもはるかに早く申し込みが開始された優先乗車の感があり、申し込んだ人は全員出場できて、とてもありがたかったのですが、一般募集が開始された日には、半日ほどで定員が埋まってしまう人気ぶりなのだそうです。
ランネットというマラソンのポータルサイトがあって、全国のベスト100大会ランキングが出ていて、村岡ダブルフルマラソンも、ランキングされています。
評価点も出ていましたが、村岡ダブルフルマラソンは、他に四万十とか、サロマとか歴史あるウルトラマラソンもランクインされていましたが、それらの大会よりも高得点になっていました。
それだけ、世のランナーが出たい大会の一つということなのでしょう。
私たちが、高いお金を出してまで手に入れたいもの
それは、なにごとにも代えがたい感動です。
いまの世の中、本当に便利な世の中になりました。
スマートフォンだとか、ハイブリッドカーなど世間が驚くような商品が登場したとき、あるいは自分がそれを手に入れたとき、わくわくした思いは確かにありました。
ですが、世の中にあるサービスで感動をすることはそうそうなくなってきました。
モノを手に入れて、幸せな気持ちがなくはないですが、だからといって感動したというところにはなっていないような気もします。
しかし、ああいうマラソンは、なにごとにも代えがたい感動を手に入れることができるわけで、そうしたときに人は惜しげもなくお金を出すのでしょう。
逆に言うと、世の中の人々は、もう満たされて、おなかいっぱいの幸せがまわりにはびこっているのかもしれません。
幸せな世の中になって、モノが売れず、景気が上向かないというのなら皮肉な感じもしなくもないです。
今、私たちが持つべきは、今満たされて幸せの中にいるのだ…という気持ちになのかもしれません。