2050年をイメージする | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

総務省のHPより

 

 

人口減少の話は、もう耳にタコができるくらい聞いていると思います。

地方創生は、つまるところは人口減少対策ですから、この人口推移の将来予測をもとに、さまざまな施策が打たれています。


 

先日ある講演でもこのお話が出ていて、講演者の方はこう語るわけです。

 

『このグラフにありますとおり、2050年になりますと、15~64歳いわゆる生産年齢人口が減少しまい、支える人が少なくなってしまい、一方支えられる高齢人口は増加します…』

 

で、ハッと気づいたことがありました。

 

『2050年といったら、私自身は老齢世帯になっているではないか…』

冷静に考えなくても当たり前の事実ですが、改めて気づきました。

 

私は、現在44歳です。2050年は33年後ですから、77歳になることになります。

 

もちろん先のことは誰もわかりません。

もしかしたら、明日死ぬかもしれないし、100まで生きるかもしれない。

 

でも、もし私自身が今の日本人の平均寿命まで生きるとしたら、いわゆる支えられる側のポジションにいるわけだな…

 

そう思いました。

 

うちの村には、70代、80代でも元気なお年寄りがたくさんいらっしゃいます。

 

ハチ北で最も長寿な先輩は90を超えていますが、今でも、毎日畑に出ることを日課としています。

 

自分や家族のために、農産物をつくり、たいして病気にもならず健康で、支えられる側にはなっていません。

 

『支えられることを少なくできる年寄りになりたいなぁ』

 

と自分の2050年をリアルに想像するようにしてみたわけです。

 

あのグラフをみても、そこに自分を重ねるということは今までしたことがありませんでした。

 

今生きている人は、このグラフのどこかに、一つの数字として乗っかっています。

 

日本はこれから大変になるなぁと、ついつい、よそ者思考でこのグラフを見がちです。

 

しかし、まずは自分たちが、これらの主体者であることを自覚せねばいけません。そして、今生きているすべての人が、とにかく生涯やっていくんだ…って気概を見せれば、統計上の年齢分布を変えることはできなくても、支えられる側から支えるほうに転換することはできます。

 

そうすれば、先の将来に対してそんなに憂うことはないはずです。