昨日は、とある会議に出席しました。
そこで感じたことをお話します。
観光という産業は、地域の総合力が試される産業です。
宿泊、飲食、交通はおろか、農林漁業、建築土木、そういったものが一体となって、魅力をつくっていかないと、お客様が足を運んでくれません。
その反面、集客という面では、他人に依存できるのも観光です。
私が住むハチ北を例にとると地域の集客装置は、なんといってもスキー場です。
圧倒的にスキーを目的に来られています。
だから、スキー場の魅力があるから、ある程度の集客が保証されていたともいえるのです。
しかし、先ものべたように、観光は総合力です。
いくらスキー場が魅力的だといっても、宿泊先、レストラン、物販、そういう一つ一つのサービスが見劣りすれば、いずれお客様は、総合的に優れたところに足を移してしまうし、またスキー場そのものに愛想をつかして、他のレジャーに流れてしまうことも考えられます。
だから、一人ひとりが、集客をするという気概をもって、努力し続けないといけないわけです。
昨日の会議に参画して感じたことは、他者依存がどんどんと強くなっているなぁということです。
何々をしてほしい…
あそこのあれはダメだ…
組織がダメだ…
景観がダメだ…
アクティビティはない…
昨日の会議では、発言をせず、冷静に聞くことに徹していましたが、他者への批判や要求ばかりでした。
大事なのは、自分に何ができるのかということです。
地域の魅力の発信の担い手は、つまるところそれぞれの事業者一人ひとりです。
もちろん、観光協会などの受け皿もありますが、そこへの批判が集中したところで、
『では、あなたはその魅力の発信のために何をしてきたのですか?』
と答えたらなんと答えるのでしょう?
規模が小さいから…
年寄りだから…
若いから…
財力が乏しいから…
人には何かの制約が常にあります。その中で、できることをやってみる。
昨今、ネットでの発信が特に言われます。
おそらくそれは間違いのない事実です。
ですが、ネットが苦手なら、自分のお客様にお手紙を書いてみたっていいわけです。逆に、心のこもったお手紙一つは、ネットで何回も発信するより、もっと効果があるに違いありません。
『地域の再生は、観光にあり』
私はそう思っています。
もう他者への批判、要望だけを語るのはやめにしましょう。
今できることを地道にやっていこう!
以上です!