私には二人の弟がいるんですが、そのうちの一人は、大阪でインテリアデザイナーをしています。
完全なるフリーランスです。
元請さんが複数社いらっしゃって、そこからプロジェクトの依頼があって、必要なデザイン案を提供して、そこから報酬をいただいています。
パソコン一つでというと大げさだけれど(実際そうだ)デザインを顧客に提案している完全なる知的労働者ということになるんでしょう。
住まいの一角をオフィスにしているので、昼夜を問わず働いているけれど、反面、みなさんが働いている昼間っから、酒を飲んでたりもします。
で、これがまたけっこうなイクメン親父で、二人のこどものうち、一人は小学生だけど、一人はまだ小さいので、よく子育てもやっています。
一方、うちの会社は小さいながらも、ガチガチの組織で時間やさまざまな規則に拘束されて社員のみなさんは働いていただいています。
多様な生き方を垣間見て、改めて大事なのは、人と人が何によってつながっていくるかということなでしょう。
会社は、社員のみなさんに仕事の機会を提供し、給与をお支払いする義務を負い、そして社員はそれによって、時間と、成果を提供しなくてはいけません。
労働契約という観点からいえば、そんなことなんでしょうが、結局のところは、その人が組織に属して、人としての成長や学びが得られるかということにつきるのだろうと思います。
いくら高い報酬が約束されていても、やはりリーダーがが『人』として、信頼関係されなければ、そこにいたいということにはならないし、逆に自分の生き方を自分で決められるフリーランスという自由な立場を得ていても、顧客から要求される仕事を提供し、なおかつ人として信頼を得られる人間になりえなければ、次の仕事は約束されないのでしょう。
いずれにしても、能力は大きなファクターとしながら、それは絶対的な要素ではなく、やはり絶対的なのは、『人柄』『人なり』です。
少なくとも、組織を率いるリーダーは、やはり『人』としての素養をもっと高めないといけません。