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はて?、なんで若者は、自然から遠ざかってしまったのかなぁと考えてみました。
私が思うに、親が子供に干渉の度合いが強くなってきたからではないだろうかと思うわけです。
おそらく30代以上の大人たちは、相対的に、親とどこに行ったという経験はそう多くないと思います。
いま、働き方改革が叫ばれていますが、私たちの親世代は、ずっと忙しく、子どもたちと接する時間というのは、ずいぶんと少なかったと思います。
で、子どもたちは近所の子供たちとツルんで、遊ぶことが多かった。
私の例で言うと、小学、中学のときは、地元で子供念仏という行事があって、毎日夕方に、集まって念仏を唱えていました。
それは6月の終わりから、8月のお盆までずっと毎日、一日たりとも休むことなく続けられます。
だから、毎日小学4年から中学3年男子は、そこに集合するもんだから、必然的にいろいろな遊びをそこでやるわけです。
ちょうど、ファミコンとかそういうものが出始めたころなので、ゲームも確かにやったけど、外で遊ぶことが多かったです。
だけれど、今は親に時間が出来たこともあるのでしょうが、親と子どもが接する時間が圧倒的に増えました。
それ自体は喜ばしいことだけれど、子どもたちだけで遊ぶことがめっきり減っているように思います。
まして、地区によっては、子どもが数人しかいなくて、遊ぼうにも友達が近所にいないというところも続出しています。
さらには『危険』ということで、さまざまな行為が禁止されるようになってきていて、子どもの自由も奪われているようにも思います。
そんなことが、重なってきて、外で遊ぶ『機会』を失っているように思うのです。
だから、原体験としての野外遊びがなくなってきていないか、そんな気がするのです。
私は山の人間なので、海に行く機会はほとんどなかったけれど、それを補うように、よく川で遊んでました。
夏になると、ちょっと深いポイントというのがあって、そこの石をみんなでかわしてプールを作ってました。
そこでダイブしたりするのが楽しかったなぁ。
川の水はそれこそずいぶんと冷たかったので、10分もすると、体が冷え切ってしまって、唇も青くなって、泳ぐというより、水を浴びるといったほうがいいぐらいでした。
今の時期でそんな遊びをすると、危険だ、責任だ…みたいな話になるような気がしますし、そもそも遊びあえる仲間も少ないのではないかと思います。
もちろん、事故のリスクはゼロではありません。親としても黙って見守る覚悟も必要でしょう。
これからの時代、これまで以上に不確実な時代です。
そんな中をたくましく生きるために、野遊びは必要だと思います。
私たち親たちは、統計的に出た数字を『生き方』という視点でしっかりととらえる必要があるように思います。