移動販売、ノスタルジー | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

今日の日経新聞にセブンイレブンが移動販売車を強化するという記事をみました。

 

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO18748370R10C17A7TJ1000/

 

 

かつて、うちの小さな村にも、食料品の小売店がいくつかありました。

そして、その商店さんは移動販売車も備えていて、よくうちの地区にもあがってきていました。

 

2tベースのトラックの後ろに、お肉や魚や調味料やおかし、なんかも載っていて、いつも決まったテーマソング?というのかな、演歌が多かったですけど、大音量でならしてあがってくるので、あー〇〇商店さんまたあがってきたなーって感じで、移動販売の店主と、地域の人が世間話もいろいろしながら買い物を楽しんでいたことを思い出します。

 

いまは亡き祖母などは、車の免許も持っていなかったので、買い物をしようと思えば、その移動販売カーは、とても重宝していたと思います。

 

また、昔は鳥取のパンやさんが、マイクロバスをベースにした移動販売車をつくっていて、それも定期的にこちらにやってきて、わたしなどは、普段たべることができない菓子パンなどをよくおねだりして買ってもらっていたものです。

 

いつしか、地元から小売店が姿を消し、うちの地域のは、10キロほど離れたところにあるスーパーか、8キロほど離れたコンビニが主流となっていますが、そんな時代に、大手さんが、移動販売を強化すると聞いて、なんとも時代というのは切ないものだなぁと感じるところです。

 

私たちは、車を所有する立場なので、そういったモノを買うという行為に対して遠いとはしながらも、不便を強烈な実感としてはないですが、やはり高齢者をはじめ、交通弱者と言われる人にとっては、やはり不便極まりない状況でしょうから、これらの新たな取り組みはある意味救世主となりうるのかもしれません。

 

しかし、もし、小売店が今でもがんばって、移動販売を続けることができたのなら、私たちの地域は、また違ったものになっていたかもしれません。

 

便利さが再びもどってきても、いわゆる経済という流れで見ると、やはり大手さんが東京へ吸い出してしまうわけです。

 

便利さの裏側で消えていくもの…。

 

 

地域を生活の拠点に活動している我々は、お金の流れがいったいどうなっているのか、そして、今後どうあるべきかということは、しっかりと考える必要があると思います。