昨日、昼食つきの会議があって、集まった皆さんで、仕出しの御弁当を広げて食べてました。
普段食べるのが、他の人より何倍も早い私は、あっという間に平らげてしまいます。
で、いつも家族に
『ホント味わって食べてるのかよ!』
って注意を受けるけど、なかなか染み付いたリズムは変えることができなくて、あっという間に食べてしまいます。
だけど、昨日は意識してゆっくりゆっくり食べようと心がけてその御弁当に向かってた訳です。
ちょうど容器の真ん中のあたりに、フキノトウのつくだ煮と、フキと山椒のつくだ煮があしらってありました。
メインはチキンカツ。
あくまで、脇役のその二種のおかずだったのですが、ゆっくりじっくり田別ことにむきあってみると…
あっ!春!
って気づいたんです。
お弁当を作ってくれた人が、お客様に季節感を味わってほしいと慮って用意したものなんでしょうね。
おそらく、料亭とかレストランとかに行くと、サッと説明の入る部分なんだろうと思いますけど、残念ながら、そこはお弁当、作り手の人は、私たち客に伝える術がない…。
たまたま普段より食べるスピードを遅くしたのが功を奏したのか、ほんとに奇跡的にそこを感じたけれど、普段なら間違いなく簡単にスルーするところです。
そんな私みたいなボンクラにも、作り手の心が伝わるようにするにはどうするべきなのかなって、考えてしまいました。
もしかしたら容器の表にさりげなく、そんなメッセージが添えられていたら、もっと多くの人に伝わったのかもしれません。
あまりそういうのが頻繁になると、逆にうざい部分もあるから、そこは難しいところですがね。
きっと世の中、そういうことって多いと思います。
あらゆるコトやモノには、作り手側のさまざまな思いが詰まっているはずです。
だけれど、簡単にスルーされてしまって、一生懸命手間暇かけたのに、伝わることなく、葬られることがなんとおおいことか…。
だから、いかにして相手に知ってもらえるのかってことは、モノをつくる以上に大事なんだなーってしみじみ思いました。
私自身も相手が発信するメッセージを受け止めるために、もっと感度を高めなくてはいけませんしね。
うむ。