子どもの行事で、ときどき、我が子しかみえない人がいて、それが周りに迷惑をかけたりする親御さんっていますよね。
最近では、モンスターペアレントと呼ばれる人などはその典型です。
子どもを愛しているがゆえに、周りが見えなくなり、自分たちさえよければという意識になっているのだろうと思います。(残念ながら、自分さえよければと当の本人は思っていないことが多いのですがね…)
それと同じことがまちづくりにも言えるのではないかと思います。
私は、自分のマチやムラが大好きです。
おそらく誰よりもも愛していきたいと思っています。
ですが、同時に、自分のマチやムラを俯瞰してみるようにも心掛けています。
ちょっと大げさだけど、世界の中の香美町とか、日本の中のハチ北とか、そういうふうに俯瞰してみるよう意識しています。
なぜなら、それによって周りに迷惑がかかるようになれば本末転倒だからです。
自分たちのマチもよくなり、周りもよくなる。
どこかに幸せが偏ると、どこかは妬み、それがやがて足を引っ張るようになります。
そうなっては意味がないのです。
もちろん政策を進めていく過程においては、どこかに集中的に資源を投下することはありますし、そうしなければ難解な局面を打開できない場面があります。
だけれど、その根底には、みんなの幸せにつながっていく意識を忘れてはいけません。
よく、選挙になると、地元だから…という理由で、投票する人を大勢見かけます。
だけれど、地元だから…というのは、基本、自分のところだけよければいいという発想になりがちです。
自分のところも幸せになっても周りが不幸になってしまったら、それは政策としてあってはならないのです。
本当に地元を愛しているなら、より俯瞰して、どうすれば自分たちも幸せになり、相手も幸せになるのか、そういう視点が欠かせません。
より多くの人に幸せをいきわたらせるためには、どうしなきゃならないのか、一度モノゴトを客観的に見つめていく視点をもつようにしたいものです。