これからの生き方を考えるときに、自分の好きなことを仕事にできたら、幸せだなと思うし、ビジネスセミナーとか生き方セミナーなどでも、そうご指南いただきます。
ですが、自分にとって、好きなことって、わかっているようで案外わからない。
私は40年以上スキーとかかわってきました。
だから、きっときらいではないと思います。
だけど、死ぬほど好きかっていうと、そう言い切れる自信もないです。
今年も、山にあがる時間は、ずいぶんと減ってしまいました。
やらなければいけないことがあったというのはおそらく言い訳です。
死ぬほどスキーが好きなら、きっとどんな手段を講じてでも、足を運ぶだろうと思うからです。
小学生の頃は、きっとそうだった。
スキー場には、歩いていける距離にあり、毎日学校が終わるや否や、一目散に学校から帰って、たとえ一本でも滑ってました。
学校の制服を着たまま滑った記憶があります。
だから、あのころは、きっとそうだと言い切れた。
中学の頃、ちょっとでもうまくなりたくて、暗がりの中で、ハイクアップ(歩いて登ること)しながら、練習してた頃もありました。
スキー場に近いところで、生きているし、実際に、スキー場に関わる仕事もしている…
まあある意味では、好きなことが仕事にもなっている。
だけれど、そうだと言い切れない自分がいます。
だから、自分が好きなことっていうのは、ひょっとすると、スキーを通じて、日々成長できる自分を実感できたことが、最も楽しかったことなのかもしれません。
と考えると、本当に自分が『楽しい』と感じることが一体何なのかというのかということを、見つけ出すというのはそう簡単ではないです。
しかし、楽しいと思えることは、寝る間も惜しまずできるわけですから、それが見つかった人は、本当に人生強いと思います。