先日の石破先生のお話しの中で印象に残った話をご紹介します。
以下、石破さんの講演録
『本場のフランス料理、イタリア料理、スペイン料理は、一番おいしい店は、都心にはなく、みんな地方にある。
マキシムドパリという高級フランス料理店が東京にあったが、一席50,000円ぐらいして、その中身は?というと、場所代と人件費だ。
本当にうまいものを食うには、素材が獲れるすぐそばにあるレストランである』
なんとなく、フランス料理やイタリア料理と聞くと高尚な食べ物だという気がして、惑わされそうになったけど、
それに負けないお店が日本の地方にあったことを思い出しました。
私が印象に残っているのは、鳥取県智頭町のみたき園
あのお店に行った衝撃はいまでも忘れられません。
いわゆる田舎料理、山菜を中心とした、料理の数々。
お店は、智頭町のずいぶん奥の方にあって、川が流れ、森の中にあって、囲炉裏があって、まさに田舎を絵に描いたようなたたずまい。
こんな店あるんか?って
田舎者ながらにもう感動の連続でした。お値段も決して安くはなかったですが…。
私たちが日常的に食べている山菜料理をちゃんとコースにして、お出ししてました。
他府県ナンバーの車がわんさかと止まっていました。
あれこそが、最高の素材を最高の形で提供している、フランスにもイタリアにも負けない日本のレストランです。
でも、あれができるのは、やっぱり地元らしさっていったい何なんだ?って、それをずっと追い求めて出てきたものだと思います。
同じ田舎でも私たちがそれをそっくりまねしてみても、やはり智頭と私たちの町では、文化も歴史も違うんです。
だから、自分たちの足元をそれこそ、ほってほってほりまくった先にみえるものなんだろうと思います…。