観光って実に不思議な事業だと思う | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。



普通、一般の企業には、『自社』がつくる商品や、サービスがあります。


ですが、観光っていうのは、厳密にいえば、旅館なんかは泊まる『場所』という独自の商品はもっているけれど、観光客は、観光地というかそこを目指してきている人が多いわけで、その商品たる観光地というのは、実は自分で商品を持っていないというなんとも、考えてみると不思議なわけです。


他人のふんどしで相撲をとる、とでもいいましょうか、そういうものなんですね。


で、あそこの場所はとってもきれいですよ、あそこの食べ物はうまいですよって、そういうものを教えてあげて、お客様がそういう行動とったら、


『やっ!あそこのご主人の言うとおり、とっても楽しい時間を過ごしました』

と感謝されるという、ほんと不思議なものなんだなーと、ある人の会話をしていて気づきました。



で、自分の商品やサービスをよくするために、日々改善や改良をしていくのですが、他人さんがやっているものをこちら側が、磨きあげることは普通はできませんよね。

となれば、もう連携していっしょにやっていこうという気持ちしかないわけです。


観光というのは、実はまちづくりというのと同義語なんだと思います。
相手によくなってもらって、自分もよくなる、観光というのは、実に利他な取り組みなのだなーとつくづく思います。

観光に成功しているところは、つまりは他人を利することがうまくいっているところなんでしょうね。