容積率緩和ってなんじゃろな | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

今日の日経新聞に、訪日外国人の増加に対応するために、ホテルの容積率を緩和すると、国土交通省から通知が出される旨の記事がありました。


その記事を読んでうなってしまいました。

いくつか思うところがあって、一つは、これまでの容積率の規制はいったいなんだったのだろう?ってことです。

都市計画の策定は、景観や環境の保全、また防災の観点など、それを規定するための大義があったはずです。

それが緩和されるってんですから、そこに大義はなかったってことですよね。

もう一つは、結局のところ、対象になるのは、『都市』ってことです。
地方創生の柱は、都市に人が集中しすぎることで、出生率があがらないことに対する対応であったはずで、ホテルと、人が住まうということは別って言ってしまえばそれだけのことですが、たくさんの人が泊まれるためには、そこにそれなりの人の数が必要なわけで、ある意味地方への分散の妨げになるんじゃないかということです。


以前もいいましたが、都市の方では、ホテルの宿泊率が90%ぐらいあるそうですが、決して地方の、部屋やベッドは、満室状態ではありません。

もちろん、私たちの地方の努力不足は否定はしませんが、外国からのゲートウェイが、都市に近い国際空港にある以上、そこに人が集まるのは間違いのないことです。


むしろ、確か茨城空港でしたか?、地方空港がLCCの受け入れができるようにすることで、人の流れを、地方に向きやすいように変えていくようなことをもっと積極的にしてほしいと思います。

何度もいいますが、地方の部屋は埋まっていません。
2020年に4000万人のインバウンドを成功させようとするためには、ベッドの総数を増やすことよりも、いまあるものを最大限活用するってことが大事なのではないかと思います!