
同じ地域の中で暮らしていると、特に同業者とは、お客様がぶつかって、それがいろいろな火種につながることが多いです。
ですが、冷静に考えてみたいのです。
マーケットがエリアという枠の中だけだと考えたらそうなるけれど、同業者であるからこそ、お互いに連携し新しいマーケットを切り開いていくという部分で協働すれば、それは大きな力になる。
そういう意識が大事だと思います。
私は、建設業と、観光業に携わっています。観光業などはそのさいたるもので、一人のお客様をとったとられたではなく、この地域をどれだけ売り込み、どれだけもっと多くの人が呼び込めるのか、そのことを関連する人が協力している地域だけが成功しているように思います。
建設業などは、ふつうに考えると、外からのマーケットを広げるということはあまり考えられません。
『工事』というものが、その地で行われるからです。
しかし、例えば『工事』という枠組みから、『地域の安心安全を構築する』と目的を変えれば、もっともっと私たちはやらなくてはいけないことがたくさんあり、それはマーケットを広げることにつながるんだと思います。
工事を無尽蔵に増やすことはどう考えたって無理な話。
だけれど、私たち企業は持続的な成長を続ける使命にあります。となれば、そういう発想が特に重要だと思います。
簡単に答えは見つかりません。
ですが、考えて考えて考え抜いて、新しいものを産み出していくしか、明日への希望は見いだせないような気がします。