
ジオパーク推進協議会で、ジオパークを活用した新しい体験メニューを創出するために補助金を活用した事業者が、登壇して、事例発表を行うというものでした。
当社も『ジオトレッキング』事業を昨年立ち上げたことを報告させていただきました。
『西村工務店って土建屋でしょ?』
おそらく、多くの人が、頭の中に?マークをいっぱいつけていたに違いありません。
うちの会社で、『うづかの森』という宿泊事業に取り組んでいて、その一環して行っているものなので、そういう結びつきであればある程度ご理解いただいたと思います。
ですが、さらにみなさんの中に?が出ているに違いありません。
なんで、土建屋が、宿泊事業?
『うづかの森』という宿泊施設をたちあげた経緯は、今回は端折りますが、単刀直入にいうと、地域を盛り上げたかったからです。
盛り上げる方法はいろいろありますが、もっといえば、外貨を少しでも民間の力で獲得する努力をしなければ、地域は継続しないと思うからです。
土建業は、ご存じのとおり、公共事業が主体です。
しかし、そのお金の出どころは、みなさんの税金であり、国、県、町などの予算からになります。
公共の財政はご存知のとおり、とてつもない借金を抱えています。
そして、社会保障に多くのお金を今後も投入しなくてはなりません。
となれば、いくら公共事業が地域を回す財源であったとしても限界があります。
そこにはやはり成長性というものはないと思います。
民間事業は、さまざまな知恵と工夫で、外貨を稼ぐ方法が無限にあります。
地域の人一人一人が、そういう意識をもって、果敢に挑戦すれば、きっと未来は開けると私は信じています。
その捨て石に私がなれればいい、それが私たちが体験メニュー開発に取り組む理由です。
例えば、10の民宿経営者が、それぞれ10のプログラムを開発したとしましょう。
そうすれば、お客様は10×10=100の選択をすることができます。
プログラムを2つ、3つかけ合わせれば、さらに広がります。
プログラムを開発するということは、宿泊する理由を作るということです。
地域振興の中で、宿泊業が果たす役割はほんとうに大きいと思います。
経済という観点でいえば、外貨を稼ぐ方法としては、本当に大きい。
だから、多くの方に地方に来ていただき泊まっていただくこと、それが地域を活性化できる有力な方法と考えます。
昨日伝えたかった本当のことはそういうことなんです。