
今年ふと思い立ち、村岡の山々をのぼってみようと思っていて、
鉢伏山
妙見山
蘇武岳
瀞川山
をすべて制覇する野望を抱いていました。(というほうど大げさなものではないけど…)
妙見以外の山は過去にも登ったことがあったけれど、妙見山だけは、一度ものぼったことがありませんでした。
そして、やっと先日、妙見山に登ることができました。

妙見山のふもとに、国指定重要文化財の名草神社があります。
妙見杉といわれる、何百年もある杉の大木が散在しているエリアで、その昔、出雲大社の築造にここの杉が使われたそのお礼に、出雲に立っていた三重塔を移築して建てられています。
妙見に上がるルートは、村岡の作山から上がるルートがあります。
そのルート、三重塔の建立後からのルートらしく、途中には、ルートの目印となるお地蔵さんがところどころに設置されています。


裏に『寛政二』という文字が記されていますが、もしそれが寛政の元号を示すのであれば、1800年ごろに建立されたお地蔵さんかもしれませんから、少なくとも200年以上はこの道を通った人たちがいたのかなと歴史的なロマンを感じました。
妙見という言葉は、養父市のHPによると
『北極星(北辰)や北斗七星(北斗)を神仏として祀るもので、武家の守護神として、山名宗全など多くの武家の信仰を集めました。千葉周作の北辰一刀流も妙見信仰の表れです。妙見山は、山陰随一の妙見信仰の大本山として栄え、福島県の相馬妙見、熊本県の八代妙見と並んで、日本三妙見のひとつとされ、「妙見さん」と呼ばれ人々に親しまれています。』
(養父市ホームページ)
とありますので、信仰の対象の山であったようですね。
妙見山の頂上だけでなく、三重塔にも行ってきました。

この村岡を取り巻く山々を行くことができて、さらに、村岡の懐の深さを実感しています。