
養父市の広瀬市長にお会いすることがあり、少しだけお話をうかがいました。
国家戦略特区に選ばれた経緯など。
日本の国土の7割(だったかな?)は、中山間地であり、そこに、人口の8%の人が住んでいる。
棚田というのは、昔の人が、平地のないところを開墾し、米を主食として生計をたて、氏神様を祀り、文化を育みながら、持続可能な社会を築いてきたところ。
それが、いまのグローバルな経済に呑み込まれて、崩壊寸前である。
養父市はそういった日本の典型的な地理条件を備えて場所であり、それを克服すること、養父がそのモデルとなり、解決策が見いだせた時、日本全体に明るさが取り戻せる。
朴訥としながら、力強いメッセージを頂きました。
隣町ですが、広瀬市長は、中山間地全体を見据え、行動しておられるのだと思いました。
私が住む大笹という場所も、典型的な中山間地の一つ。他と少しだけ違うのは、スキー場という観光インフラを有しているということ。
観光インフラがあるおかげで、子どもたちもここで生活することができるけど、同じ町でもその他の地区は、壊滅的な状況の一歩手前にあるところ多数。
私にとって、『農業』というのは、縁遠いところだったのですが、農業の『の』の字をかじるようになり、その深刻さをひしひしと感じるようになりました。
『この問題は一筋縄ではいかん』
とそう思いました。だから、市長がおっしゃる危機感というのを理解することができます。
本当にこの問題に、正面から取り組んでいくことが、地域の再生につながるのだということ…。
私は香美町民ですが、広瀬市長の気持ちはよくわかります。
隣町のよしみということで、広瀬市長のお考えを私も学ばせていただき、中山間地の復興につながるようがんばっていきたいと思います。