日曜日の日経新聞によると、
『政府は人口減少を踏まえ、学校の再編を促すため公立小中学校を統廃合する指針を58年ぶりに見直す。現在は徒歩圏としている通学基準にバス通学を想定した時間基準も加え、より広域で学校再編できるようにする。統廃合のための校舎改修費への補助も拡充する。大学は交付金の配分変更などで大学間の再編を後押しする。少子化に対応した教育体制を整え、財政支出を効率化する。』
との報道がありました。
根本的な問題は、少子高齢化にありますから、子どもを減らさないということに尽きるのだろうと思います。
それを実現するのは相当難しい。
私は、統廃合でいえば、2度切ない思いをしました。
一つは、国道端に建っていた旧兎塚中学校が、老朽化の問題で、新校舎になったとき。
どんなに老朽化しようとも、あの木造の校舎が私達にとっての母校でありました。
それがいまは記憶や写真でしか、思いおこすことができないことに切なさを感じます。
そして、平成20年、少子化で生徒の数が減り、兎塚中学校そのものがなくなりました。
学校の廃校は、地域そのものがなくなったような気分がしました。
その切なさから、『うづかの森』を運営するということになったわけですがね。
財政がそれを許さないということなんでしょうが、もっと知恵を出せば、統廃合をしなくてもできることがあるのではないでしょうか?
学校そのものの消滅は、地域の求心的なランドマークを失うことに他なりません。
だから、単に財政上の問題以上の問題がそこに含まれているような気がします。
区の集会所を統廃合してでも、学校は極力残すべきです。
先生の数がという問題も指摘されています。
いまや、ITの時代。
ipadや、ネットなどを駆使すれば、先生が授業をやっている様子を、あたかもパブリックビューイングを行うがごとく、場所が離れてても授業を行うことも可能じゃないでしょうか?
各地に行くと、寺院や神社などに始まって、その地域のシンボルとなる建物があります。そこに人が集い、語らい、コミュニティを形成していくものがあります。
地方においては、それが学校なんです。
子どもたちだけが集う場所ではなく、地域みんなが集うためのシンボル、、それが学校です。
なんとしても学校を残す努力を私達は最大限に行っていかねばなりません。