水害に遭遇し、建築会社として思うこと | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

先日、市島町や、福知山市が大きな災害に見舞われました。

被災された皆様には心から、お見舞い申し上げます。

あってほしくない出来事ですが、あちこちでそういう被害が絶えません。



建築をやっている会社として、そういう災害に遭遇して思うことの一つに、今の建材は濡れたら終わりということです。


建材は、木チップを圧縮したものに、プリントされた建材を貼り付けていることが多いです。


今、住宅をやっていて、新建材を使わないで、家をつくることはほぼなくなってしまっています。



こういう水害に遭遇すると、建材は水を中に取り込み、それが膨張し、表面のプリントも濡れて汚くなってしまいます。

こうなると、水がひいてもそれはもう使用できず交換をしないといけない羽目になります。


それに引き換え、ムク材を用いて建具をつくれば、シミは残るかもしれませんが、まだ使うことができます。

もし仮に膨張しても、カンナですっと削ったり加工しなおすことで再利用が可能となります。


誰も水害を想定して、品物を選ぶ人はいませんが、やはり天然素材には、そういった力があり、金額の大小は抜きにして、ムクを選ぶ理由には訳があるのです。


住宅は、もう日本人の人口に対しては十分に数としては供給されている状況であります。

ですから、いまあるものを大事に活かしていくことを考えていくことが、これからの時代には大事なことだと改めて思いました。