最近、私の中でのメインテーマは過疎をどうするのか?ということです。
おめーは政治家か?と突っ込みをもらうのは必至ですが、しかし、この問題を避けては企業経営もできないと思うからです。
私の会社は、建設会社です。
公共事業も多くやっているので、政策的に仕事を確保しやすい状況にあるとおもいます。
特に、最近ではアベノミクスの財政出動のおかげをいただいています。
根本的に過疎地域の政策はこの地方へ金を分配するという仕組みの中での成り立っているといえます。
しかし、誰が考えてもこの仕組みが延々続くとはとうてい考えられません。
インフラ整備は、利用する人がいてこその公共投資であり、そもそも人がいないところに投資することはないからです。
最近、過疎対策の定義を変えるべきなのではと思っています。
これまでの過疎対策とは、人口の流出を止め、あわよくばプラスに転じさせることだと思っていました。
しかし、日本人全体が人口減少に突入しているいま、よほどのことがない限りには、プラスに転じさせることはできないと思うようになりました。
ですから、それは、もう止めようのない事実としてまずはうけとめ、しかし人口が減少する状況の中でも幸せに生きることのできる形をかんがえていくことが、これからの過疎地域の生き方だと思います。
先日、徳島県神山町に行く機会を得て、グリーンバレイ理事長の大南さんのお話を聞く機会を得ました。
グリーンバレイの取り組みのことについては、割愛をしますが、大南さんが戦略的過疎という言葉をつかっていて、その時はあまりピンとこなかったけれど、人口減少社会になっているという事実を素直にまずは受け止めることなんだろうなと思うに至りました。
人は誰でも成長をしたいと思うものです。
しかし、成長が意味するところは、必ずしも規模を拡大することばかりではありません。
成熟した社会の中における成長とは、むしろ充実とか充足とかその度合いを増すことです。
これまでの考えを大きくシフトし真の過疎対策を政治家のみならず、住人一人一人が考えて行くことが今の社会に必要なことではないでしょうか