青年会議所は、役職は1年で変わってしまいます。
普通の組織の場合は、2年任期とか、それ以上やることがほとんどでしょう。
1年で何ができるねん?っていう言葉はごもっともなのですが、青年会議所が、役職を1年に定めている理由…。
それは、トップを務めるという経験=チャンスを増やすためです。
僕は幸か不幸か理事長というトップを2回も経験させてもらえることができています。(ただいま2回目の理事長中です)
トップにたたないとできない経験というものが確実に存在するのです。
傍目からみると、大変だろう?とか、よーそんなん受けるわ?とか言われることも多々あるのですが、組織を預かり、自分なりに一生懸命に演じてきたトップの経験はなににも勝る経験なのです。
よく冗談で、「理事長なんて2回もやるもんじゃないよ」
ということがありますが、これは、本当に2回もやるもんじゃないと言いたいわけではなく、こんなすばらしい成長の機会を与えられていることを、自分が独占するのは、申し訳ないということなのです。
30年の歴史を積み上げてきた会議所であれば、30人が経験をでき、その経験をもとに、企業や、また他の団体でフィードバックさせて、よりよき社会の構築ができるのだと思います。
それが、2回やる人間がでるということは、そういうチャンスを奪っているということにほかならないのです。
理事長を現に経験している人、理事長を終えた人、それぞれが異口同音にいいます、「声がかかったらそれはチャンスだと思って必ずやったほうがいい」と…。
そしてまた、こうもいいます。
「最初自分には絶対無理だと思っていた。でもなんとかできることだけを考えたら、なんとかなったよ」
私ははそれは真実だと思います。
PTAでも、消防団でも、できる人がそれをやるというわけではないのです。それはチャンスであり、トップを演じることで、自分自身を一つも二つも上に成長させてくれるチャンスだと…。
それはときに、クジかもしれないし、地域や学年で順番に回ってくるものかもしれません。
フラットな組織を目指すことはあっても、役職がまったくなく、本当にフラットな組織などありません。
やはり、そこにはリーダーや長と呼ばれる人がいて、その人が対外的な顔とならざるを得ないのです。
しかし、それは時間を浪費し、責任だけがのしかかるようなものではないのです。
信頼を獲得し、人脈を広げ、そして自分自身の器を大きくするチャンスであり機会です。
それをどう活かし、自分の糧とするかはその人本人次第なのです。そのチャンスを活かさず、それを機会ととらえられなければ、その人の人生はずいぶんともったいないものになる…。
私は断言します。