やっぱり人って根本的にお互いを信頼したいと思っているんだと思います。
そのために膝をつきあわせて、つまりface to face で顔をあわせることがとても大事なんだと思います。
私の従兄弟は、父方で13人、母方で、これまた13人と、けっこうな人数がおります。
父方の従兄弟で、私と同級生のものがおるのですが、中学以来ずっと会うことがありませんで、半ば音信不通のような状況になっていました。
一昨年、祖母がなくなり、しばらく音信がとだえたその従兄弟にどうしても合わなければいけない事情ができて、父がいろいろな手を尽くして、その音信不通になった従兄弟と再開できるきっかけをつくることができ、20ねんぶりぐらいにその従兄弟と対面をいたしました。
会うことのなかった20年間、いろいろなことが頭をよぎり、父も含めて、もう西村家の縁もきってしまったのだはないか…などと、いらぬことまで頭をめぐらせるような状況でした。
久しぶりに再会して、彼も結婚して、私などはとうてい及びもしないいい父親になっていて、そんな浅はかなそんな思いにもいたった自分がとてつもなくはずかしい思いになりました。
会って話をすれば、やはりそこはお互い人であり、分かち合えるものなんだと改めて思い知りました。
幸い、いまは情報や交通網などあらゆるインフラが整い、どれだけ離れていても、容易に相手とあう環境が整っています。
情報化の世なのだからと横着をするのではなく、こういう時代だからこそ、多くの人と対面し、ひざを付きあわせて話をすることが求められているのだと思います。
みんながそれをすることを意識することで、ずいぶんと世の中は良くなっていくんじゃないかとおもいます。