毎月、ある経営者の集まりに参加させていただいております。
その中の参加者の中に、とてもワイルドな先輩がおられます。
皮のパンツをはきこなし、MTBで北海道を縦断するなど、とてもアクティブなかたです。
会社は、車関係のお仕事をされているようで、とても業績もよいようです。
その先輩のこれまでの生い立ちをお聞きすることがありました。
途中、さまざまな出来事を経験され、事業を展開されるなかで、2億の負債を抱えることもあったそうです。
先輩は、一貫して
「俺はつくづくついている男や」としみじみと語っておられました。
終わったあとの懇親会で、
コーディネートをつとめる先生が、事務局との不仲を嘆いておられました。
先輩はその中ですかさず
「もっと理解しあったらいいんじゃないかなー」とぽつりと言われました。
その先輩、こう言っては失礼ですが、いわゆるマネジメント力はあまりいいとは感じません。
しかし、これだけの好業績を支えているのはそれを補ってあまりある、人間としての愛情なんだろうなあと思いました。
どんなことがあっても、俺はついていると思えるプラス思考と、そして、先生の不仲を、理解し合おうよと、危惧されるそのお人柄こそがこの先輩の最大の強みなのではないかと思いました。
経営とは、と言われると、いろいろな力が必要でしょうが、リーダーの器の大きな人に対しての愛情は何よりも重要なことであり、私には、まだまだ不足している点です。
そのことを自でいかれている先輩に、ものすごい尊敬の念を抱くのでした。