昨日、うちの奥様は、地元婦人会の一大行事、敬老会の準備で朝からでかけていました。
うちの村では、ご婦人の皆さんはほぼ例外なく、嫁いでくると婦人会に強制加入となり、数々の行事をこなさなくてはなりません。
70歳以上の村民はこれまた例外なく、敬老会へ入会し、またそれぞれの行事があります。昨日は、ご婦人の皆様が、諸先輩を敬い、おもてなしをし、そして、余興をして、一日楽しく過ごしていただくことになっていて、こう言った行事を通じて、横のつながり、縦のつながりを強化して行くわけです。
ところで、都会はおろか、田舎でも、だいぶ、婦人会組織はなくなってきていると聞いています。
田舎の場合には、婦人会を維持するだけの、人がいなくなっているという別の事情もあるようですが、地域コミュニティーの崩壊とでもいうのでしょうか。婦人会に限らず、なくなってきているようです。
ただ、コミュニティーの崩壊というと、とても聞こえが悪いのですが、過去にそういう組織が形成されたのは、生きていく上でより有効的に機能するために必然であったということに対し、いまは、結局そういうものがなくても生きていける時代になったということなのかもしれないなーと思ったりもします。
地域におけるコミュニティーは、昔は情報収集の場であり、有事の際の支援の場であり、サービスを提供してくれる場だったんだと思います。
今は、情報収集の場は、インターネットにとって代わり、有事の支援は、専門のNPO、NGOなどにとって代わり、サービス提供は、それぞれ専門の会社、例えば葬儀は自宅葬から、葬儀会館へ代わられることとなりました。
他にも、うちのムラでは、昔まだ家が、茅葺の時代だった頃、屋根の葺き替えは多くのマンパワーを必要としたので、ムラの行事として、やられていたのだそうです。
そう考えていくと、昔のコミュニティーにとって代わるものが、次々と誕生したがゆえに、地域コミュニティーはその必然性を失ったのかもしれません。
人はどういう状況であれ、一人では生きていけないもの…。コミュニティーのあり方を考える時代になったのかもしれません。