私が思うに、お買い物で、『モノ』を買っているわけですが、単に物体を買っているわけではないと思うのです。
例えば、服をデパートで買うとしましょう。
そこには、流通コストや、デパートの店員さんの人件費などもそこに載っかっていることは百も承知なわけです。
そんなふうに考えると、
ひょっとしたら、その値段には、お店の雰囲気という空間の値段も含まれているというふうにとらえることもできますし、あるいは、時間というものも含まれているかもしれません。
歴史、文化、アイデンティティ、思想、信条、、風土…。
さらには、安心、信頼、情熱などなど…。
実はモノであってもモノ以外のものも多く手に入れているんだと思います。
いわゆるそれらが付加価値と呼ばれているものでしょう。
しかし、私はそれらは付加されたものではなく、それらすべて包含したものなのだととらえるべきなんじゃないかと思います。
売り手になっても買い手になっても、それらすべてを感じながら、モノとつきあっていきたいなと思います。