川上から川下まで | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

確か、朝日新聞のBe1だったと思いますが、

HASUNA代表 白木夏子さんの記事を読んで多いに共感し、ツイッターもフォローしてしまいました。


先日、白木さんの、何かの講演が、Ustreamにアップされていて、拝聴する機会を得ました。

白木さん率いるHASUNAは、エシカルジュエリーというコンセプトでジュエリーの製作から販売まで手がけている会社です。


僕自身は、まったくジュエリーには興味がないのですが、HASUNAのエシカルなということに、とても関心がありました。

エシカルを辞書で調べてみると、『倫理的な』とか『道徳的な』とかいう意味だそうですが、


白木さんが、学生時代に、アジアの貧困地域を実際に旅する機会があり、またHASUNAを設立するまでに経験した、さまざまな仕事を通じて、美しいダイヤなどの宝石の裏側にある、過酷な労働環境や児童労働などの現実を知って、そういう貧困地域をなんとかしたいという思いから会社を設立し、いまに至っているとのことです。


ジュエリーにかかわらず、すべてのものには、その資源や原料の採掘などから始まる上流部があり、そして物の使命を終えて廃棄にいたるまでの下流部があります。


いま、仕事をする上で必要なことは、そういう川上から川下までの一連の流れを理解し、そこにもアプローチできる力を蓄ええ、またはせめてもイマジネーションを働かして、想像していくことだろうと思います。


このHASUNAさんの場合は、ジュエリーという商材を通じて、グローバルに川上からのサプライチェーンを考えている一つの例だと思いますが、

その物の受け取り手、使い手のことを考えることもまた重要なのだろうと思います。

私たちの建設という仕事では、公共工事などでは、発注者は、役所であったり、元請け企業だったりするわけですが、それを利用するのは、地域の人であったりするわけで、そういう使い手のことまでイメージをふくらませて、ものづくりを考えていくということがとても重要です。


そのイマジネーションが乏しいと結局のところ、とりあえず作ればいいというところで終わってしまい、それは決して、満足の行くものにはならないはずです。