人が一人では生きて行けない以上は、そこに、集団というものができあがっていきます。
そしてその人の集まりがうまく機能するためには、役職を担う人がいて、その人を中心に、組織運営がなされていきます。
会社組織はいうに及ばず、なかよしクラブであっても、そこにリーダー格になる人があって、その人を中心として、何らかの意思決定や方向性が出されていくものです。
好き嫌いに関わらず誰かが、その組織運営にあたらねばならないのです。
好き好んでやっていくポストもある一方で、誰もやりたくないポストというものあるものです。
それでも誰かがそのポストをやらなくてはいけない。
そんなときは、昔から踏襲される慣例に従って役を引き受けて行くというのが一番すっと収まると思います。
そのポストは永遠ではなく、一定の期間が過ぎれば、また別の人にかわって行くものです。そのポストで経験し苦労をした人は、次の人が役を受けたときに、その苦労を身にしみているから協力を惜しまないだろうと思います。
そういうところで成り立って行く組織というものあるんです。
その慣例は先輩方が苦労されて妥結点としてされてきた一つのながれで、その流れを機械的に受け入れば、割と丸く収まるし、そうすればまた次の組織をつくっていくときに、スムーズに流れると思います。
組織というのはもちつもたれつ、誰か一人が損をするというものではありません。