屋根の雪降ろしがここのところずっと続いていたわけですが、自分も現場で屋根に登りながらあることを考えました。
それぞれのお客様にとって家というのはかげがえのない財産の一つだということです。
今回の屋根の雪降ろしの中でも何軒かは、もういまは別の拠点があって、空き家になっているおうちの屋根の雪おろしもさせていただきました。
今年の大雪ではほったらかしにしていたらひょっとしたら、つぶれてなくなってしまうところだったかもしれません。
決して安くない屋根の雪おろし費用をかけて家をずっと守っていかれるというのは、やはり家は、資産なんだなーと思いました。
そして、個人にとっての資産であるのと同時に、地域にとっても資産なんだということです。
空き家になっていく家々の中には、もうこれ以上維持できないからということで、解体工事を依頼されることもここ何年も増えている気がします。
そうなるとそこで家が消えてしまい、村の風景がまた一つ消えてしまいます。
そんなふうに思うと、地域にとってもかけがえのないものをまた一つ失ったのだなという気がしてしまうのです。
固定資産評価という税金を算定するための一つの基準がありますが、そういうものには表すことができない価値があると思うのです。
確かにいまの耐震基準には合致していないかもしれないし、省エネ基準にも合致していないかもしれないけれど、長年風雪に耐え、そこに暮らす人を支えてきたことには間違いのない事実です。
そんな歴史を刻んできたものを、活かしていけることを考えていかなくてはいけないのではないか…そんなふうに思います。